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Channel: ■図書館の本で読書三昧■
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■「考える技術」 大前研一

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図書館の本をすべて読み尽くすべく、2週間に10冊のペースで読書をしています。
今日は 5冊目の本の紹介です。
 
・タイトル「考える技術」
 
 ■評価■ 5点満点中 5点
 ■評価ポイント■
 ・これからのビジネスマンがもつべき論理的思考について、プレゼンの際の
  コツ、ビジネスのネタのヒントが盛りだくさんである。
  すでに6年前の本だが、先見性のある気づきがそこにはある。
 
 ■ベストセンテンス■
・プレゼンテーションの構成
 ①業界の動向
 ②競合他社の動き
 ③当社の状況分析
 ④改善機会のための条件
 ⑤解決の道
 ⑥提言
 ⑦実行計画
 
・相手の心を動かすポイントは、言いたい順序ではなく、相手が納得する順序で
 説明する。
・内容は10時間語れるくらいの内容を集めないといけない。それを45分で話せる
 ような準備をしなくてはならない。練習では、プレゼンの概要を5分で話せるように
 準備するとよい。
・結論は1つでよい。
・論理構成の作り方
 ①データや事柄を分析・検討し、導き出された結論・主張をリストアップする。
 ②リストアップしたものを、類似テーマごとに分類してグループを作る。
 ③同一グループ内での結論・主張を順序別に仕分ける。
 ④同一レベルに共通した結論・主張を検討し、そこから導かれる結論・主張を
  一段上に位置付ける。
 ⑤以上の作業を繰り返して、すべての主張がピラミッドを完成するまで繰り返す。
・企業の価値は、その企業が生み出す利益のフリーキャッシュフローの8倍がリーズナブルな線である。
・日本企業では、同質の人たちが好まれる風土がある。ただしその中では問題解決の訓練をするチャンスを失っている。
・先見性をみにつけるには、ものごとを機能別に考えるとよい。
・成功のパターン
 ①事業領域の定義が明確になっている
 ②現状の分析から将来の方向を推察し、因果関係について簡潔な論旨の仮説が   たてられている
 ③自分のとるべき方向についていくつか可能な選択肢があっても、どれか1つに
   集中する
 ④基本の仮定を忘れずに、状況がすべて変化した場合を除いて原則から外れ
   ない
・可能性はみえないところにある。携帯電話はP2P,これからはM2Mでパケット通信をつかって、人手をかけずに管理を行う新しい手法がはやる。人口は有限だが、機械の数は無限である。
・これまでの10倍効果をあげる方法を考えれば、ビジネスチャンスになる。
・マルチプル経済の空間では、1000倍もの資金を借り入れて動かしていくマルチプルの力が作用する経済である。
・ビジネスマンの年収格差も100倍になっている。
 500万、5000万、5億円の格差がつく。5000万は特殊能力・発想を持つ人、5億円は起業家、500万は中国やインドの台頭で200万にまで落ちていく。
 
 
  
詳細
・著者:大前 研一
・会社:講談社
・発行日:2005年1月21日
・ページ数:271ページ
・価格:1600円
 
目次
1章:思考回路を入れ替えよう
2章:論理が人を動かす
3章:本質を見抜くプロセス
4章:非線形思考のすすめ
5章:アイディア量産の方程式
6章:五年先のビジネスを読み解く
7章:開拓者の思考
 

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